思っています。「いいな、これ、どこの服だろう?」と興味や関心を持ってもらえたり、弊社の通常のスタイリングではない伝え方で新たな魅力を伝えたりできるところが良いと思っています。 第三者視点の冊子は、今までもお付き合いがあったBRUTUS編集チームと共に作った『無印良品が変わったって!』というものです。こちらは店頭とデジタルで、BRUTUS編集チームによる第三者視点で切り取った新しい無印良品の衣服を伝えることを目的にしました。衣服を中心にしながら生活雑貨や食品、お店や弊社の取り組み情報も盛り込んだ、変わりつつある無印良品全体を伝えるものになりました。各シーズンで約500店舗において、20万部ほどを配布、おかげさまで好評で、店舗によっては数日間のうちに、すべてなくなりました。改めて雑誌編集力、紙媒体の魅力と可能性を感じました。 1980年、大量生産・大量消費が進み、海外ブランド等がブームとなっていた時代に、消費社会に対するアンチテーゼとして無印良品は誕生しました。①素材の選択、②工程の点検、③包装の簡略化、という三つの視点に基づいたモノづくりは、創業から現在まで不変でありながら、今の時代にあったコミュニケーションをこれからも続けていき、お客様の生活に必要とされる無印良品でありたいと思います。そのコミュニケーション方法の一つとして、これからも雑誌媒体の魅力、雑誌編集力にはお世話になりたいと思います。CASE『無印良品が変わったって!』表紙&裏表紙インタビュー: 四方田 隆2株式会社 良品計画オープンコミュニケーション部 部長クリエイティブ統括石川 篤氏 無印良品ではこれまでも雑誌タイアップは一部行っていましたが、広告を含めてお客様に積極的に商品を伝えるということはしていませんでした。広告などを通して商品を売り込むということよりも、モノづくりの姿勢やお客様との本質的な繋がりを大事にしてきた背景があるからです。一方で今回伝わりきれていない商品や我々の想いを伝えたいと考え、2022秋冬と2023春夏は比較的積極的に雑誌出広をしました。とくに、衣服全体の改善をはかり、シルエットや色、ラインナップを大幅にリニューアルしたことを伝えたいと考えたからです。衣服が変わったことを我々からお客様に伝える方法について、「売り込む」ことではない方法がないかを考えました。 そこで、経営側とも議論し、雑誌について進めたことが二つありました。一つ目は、雑誌出広を増やすこと。二つ目は第三者視点の冊子を作ることでした。冊子と共に、デジタルで同時にアップし、かつ、一部画像に関しては売り場においても使用ができるような取り組みを始めました。雑誌出広を増やして、秋冬に6誌、春夏は3誌ですが、デジタル広告を増やしました。例えば、秋冬の雑誌では『BRUTUS』『& Premium』『non-no』『MEN'S NON-NO』『anan』『MonoMax』など。デジタルでは『FUDGE』『VERY』です。 雑誌出広は紙、デジタル共に雑誌編集力が魅力で、付け加えて、押し付けがましくなく、売り込みすぎないリアルな情報をお客様に伝えられるとplus14BRUTUS編集チームと共に作った『無印良品が変わったって!』という冊子最前線最前線最前線最前線最前線+++++
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