雑誌広告2024_05
6/8

 * * 経営、技術、生活と幅広4500名以上が学んだとを維持するためには料理ができることが必須と考えていました。それと併せ、みんなで一緒に料理することでチームビルディングを学ばせたいという要望がありました」(橫田氏) そこで、座学と実習で4時間半のプログラムを組んだ。まず座学では、栄養など一般的な話に留まらず自分事化できるよう、興味を喚起する内容を盛り込んだ。 「世界の様々なデータを紹介し、料理頻度が高い人や、男女ともに料理する家庭は幸福度が高いことを伝えました。また、何か困難が起こった時、料理ができれば自立でき、生活を立て直せる自信にも繋がると。社会人として自分自身の健康管理は必要条件で、将来の健康維持に欠かせません。つまり、料理することは日常を豊かにしてくれ、長い目で見ると自己投資になることを説明しました」(橫田氏)実習では4人で1チーム、の料理を作ってもらった。2 「品メはイ用ン意はさ唐れ揚たげ食で材、の副中菜から選び、チームごとにメニューから考えてもらうというものです。レシピはネット検索で調べたりし、作ってもらいました。中にはプロ並みの手際や美しい盛り付けを披露する人もいて、意外な一面にみなさん盛り上がっていましたね。美味しい料理を作って一緒に食べることで、共同作業の楽しさを実感していただけたかと思います」(橫田氏)終了後のアンケートには、「コミュニケーションが大事だと思った」、「チームワークの大切さを知った」、「自分の仕事に責任を持てた」、「同じ釜の飯を食べたことで、同期の絆が深まった」といったコメントが寄せられたという。企業の担当者は「料理を通じて、準備や片付け、掃除など、裏方の見えない仕事に新入社員たちが自ら気付いたことは収穫でした。1つの目標に向かってみんなが一体となり取り組むことは、今後の社会人生活の中でも忘れないでほしい」と、この研修の意義を強調した。このプログラムは高く評価され、今年も同企業から同様の新入社員研修を受託した。他の企業からも、新入社員向けではないが料理を取り入れた研修の依頼を受け、半年間にわたるプログラムを通じて料理の深い知識を学ぶ研修が進行中という。 「新入社員向け研修の価格設定については、研修業界で増えているサブスク方式ではなく、案件ごとに価格を設定しています。中途半端なプログラムにしたくないことと、それぞれの要望い分野の専門情報を発信するメディアを持つ一方、その知見を生かし、企業課題の解決に役立つソリューションサービスを提供する日経BP。開講から14年でいうマネジメントスキル講座の「課長塾」をはじめ、様々な研修プログラムを実施している。昨年11月、新たにスタートし、好評を得に合わせてオリジナル性を出していきたいのがその理由です」(橫田氏) 男性の家事シェアを後押しする企画から始まった新入社員向け研修。料理は、家庭内はもちろん、ビジネスにおいても注目が集まる必要不可欠なスキルである。 *ているのが大企業向けの次期経営幹部養成プログラム『未来100日道場』だ。 「終身雇用制が根強く残る日本では、上司が出した指示を的確にそつなくこなせる人が評価されてきました。しかし、不透明で不測の事態が起こるVUCA(※)の時代は、言われるままではなく先取りした形で手を打ち、自分で未来を切り開く人でなければ会社の将来を託せません。そこでバックキャストの思考を持ち、今のあり方を未来に導くスキルを身につけるプログラムCASE④日経BP日経BP専務取締役浅見直樹氏新入社員向け研修の参加者は男性が圧倒的に多かった。これをきっかけに料理の楽しさを知り、仕事だけでなく家事や育児にも役立ててもらえることを期待している※未来予測が難しい状態    6 計7チームに分かれて数品■未来100日道場■

元のページ  ../index.html#6

このブックを見る