多様な広告プランと新聞との相乗効果読者像が明確だから広告の反響も大きいターゲットは■働く女性■日経新聞のデータが強み!ただいたこともあります」 現在、同誌は毎月最終木曜日のほか、1社買い切りの特別号なども発行。32ページでの展開を基本としているが、ページ数だけでなく、部数や配布エリアも含め、広告主の要望に応じて形式をカスタマイズすることも多い。 また、読売新聞社より発行していることから、誌面で展開したタイアップ記事を新聞向けに編集し直して掲載する広告プランも実施。リーチできる読者層が広がることから、こちらも定期的な出稿があるという。 「これは紙の雑誌が生き残っていくためのひとつの方法です。デジタルメディアに比べたら届く範囲は狭いかもしれませんが、紙の雑誌はものとして残り続け、何度も読み返すことができる。そこにエモーショナルな力が宿る。ラグジュアリーブランドもまた、非常にエモーショナルな商材です。だから、ブランドの魅力をアピールするために最適な媒体として、今も選ばれ続けているのだと思います」 「この協業には出版社・新聞社の両方にメリットがあります。講談社としては新聞社の配布によってファッション誌を超える幅広い読者層へ届けることができる。〝日経新聞〟としては、ファッション誌の編集力を活かして従来は獲得しにくかった広告主にアピールすることができるのです」 そう語るのは、講談社が発行する『Ai[アイ]』編集長の北原かおる氏。同誌は日本経済新聞の定期購読者に配布する朝刊折り込み型のマガジンシリーズ「THENIKKEIMAGァッション誌とは少し違います。すごくファッションに詳しい人々ではなく、あまり詳しくはないけど、気に入ったものがあれば購入したいと思っている人々です。そのニーズを誌面で刺激する。潜在的な購買意欲を顕在化させることが、私たちの狙いであり、広告主からも支持されているところだと考えています」 しかも、新聞折り込みという形式にはターゲット以外への波及効果もあった。「新聞の強みは『世帯に届く』こと。ターゲット以外の人の目にも触れる。実際、読者の方から、『うちの12歳の娘が食い入るように読んでいます』というお手紙をいAZINE」のひとつとして、2015年3月に創刊。「ビジネスの最先端で活躍する30〜50代の女性向け」に約60万部を刊行している。 「私たちは日経新聞の読者を対象にしているため、他の新聞冊子のメディアに比べると立ち位置が明確だと思います。広告に関しても、ラグジュアリーブランドの「ブルネロ・クチネリ」とタイアップした特別号『Ai』編集長北原かおる氏講談社2015年創刊4CASE2■Ai[アイ]■
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