雑誌広告2024‗09
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―松木さんご自身は、書       6日本の子どもたちが書店で本を選べる環境を守りたい品の配送はできず店舗に取りに行く必要があります。そのため書店の利用促進につながっています。 お隣の国、韓国では、日本の文化庁やスポーツ庁などにあたる文化体育観光部が管轄する韓国出版文化産業振興院という国の機関があり、自治体や書店組合と連係しながら、様々な地域書店支援を行っています。また、地域の書店を守るために地域書店認証制というものがあり、図書館は地元にある地域書店から本を購入しなくてはならないといった施策が実施されているほか、店頭でイベントをする際には補助金が出たりと、地域の書店を守るために国が主体となって取り組んでいます。日本でも「書店振興プロジェクト」からこういった動きが出てくることを期待しています。―JPICでも書店振興の取り組みを進めているそうですね。中小出版社でつくる業界団体「版元ドットコム」、図書館蔵書検索サイトを運営する「カーリル」と共同XT」というイベントを開図書館で読みたい本を検索したら100人待ちだったというときに、書店在庫情報をクリックすれば近くの書店の在庫状況が分かるようになります。現在は一部の書店の在庫しか見られませんが、随時参加書店を増やしていく予定です。書店が店頭在庫の情報をWebで公開していれば、情報提供に同意することで自動的に情報を収集するので、書店としても新しいシステムなどを導入することなくご参加いただけます。書店と人々を結び付けるツールとして広く活用いただければと、今開発を進めているところです。 あとは2年前から、JPICが主催となり、書店や出版社・販売会社など、本に関わる人が一丸となって読書の秋を盛り上げるために「BOOKMEETS 催しています。今年は10月スティバル」と同時にスタート。11月24日までの期間中、毎夜、神保町を中心とした神田・お茶の水エリアNEのどこかでイベントを開催する「本からはじまる、新しい東京の夜。TOKYOます。「BOOKNは東京以外の地域でも開催を予定しています。私たちも出版業界が厳しいと言っ店業界を変えていくためにはどのようにすればいいと考えていますか。 大きく変えたいのは、業界のインフラです。日本では再販制度と委託販売制度によって全国津々浦々、同じ価格で本を販売してきました。これは出版社と書店をつなぐ問屋である取次がある程度まとめて商品を発送することで成り立っていました。ところが、書店数が少なくなったことで1冊あたりの輸送コストがかさむようになり、さらには今や運送業界も人手が足りず輸送費は値上がりを続けています。この輸送コストを誰が負担するのか。今取次IGHT」で「書店在庫情報プロジェクト」の実証実験をスタートさせました。 これはスマホで欲しい本を検索すると、自分の現在地から近い順に在庫のある書店が表示されるというものです。現在は新聞広告やテレビ、SNSで紹介された本が欲しいとなっても、近くの書店に在庫があるかを調べるには電話をかけて店舗に問い合わせるしか方法がありません。そんな手間をかけるくらいなら、在庫の有無がすぐに分かるネット書店で購入しようとなりますよね。 それがスマホですぐに検索できるとなれば状況は変わります。例えば会社帰りに電車の中でSNSを見ていたら欲しい本を見つけた。検索したら、駅前の書店に在庫があることが分かった。じゃあ、ちょっと寄って本を買っていこうとなりますよね。在庫情報検索システムは今後、図書館の検索システムや書評サイト、出版社サイトとの連係も考えています。BOOKNIGHT」を実施しXTを通してアピールしてているだけではなく、何か面白いことをやろうとしていること、元気だということをBOOKMEETS NEいきます。ぜひ多くの方に ご参加いただきたいと思っています。は出版社に協力金をお願いしながら全国に届けていますが、今年も二大取次の取次事業は赤字となり、厳しい状況を迎えています。 これまで日本の出版業界は東京を起点にすべてが動いてきました。出版社は東京に集中し、東京近郊の印刷会社で刷り上がった本を、日本中の書店に配本してきました。さらに本は委託販売ですから売れ残ったものはまた東京に返本されます。負のスパイラルを止めるためには、この物流を変える必要があると思っています。今や印刷データはデジタルで簡単にやり取りができる時代になっています。東京の出版社からデータを26日に「神保町ブックフェ

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