雑誌広告2025_02
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みたいと思っていたこともあり、『それなら内製しよう』と自らプロデューサーを買って出て、社内のスチールカメラマンにムービーを撮影してもらい、編集者も社内で探して体制を固めました。 内部制作は利点も大きいです。『東京カレンダー』のカラーは特殊なので、それを表現するには、内部体制でないとバランス感が違ってきます。また、出演者や飲食店のスケジュール、料理を出すタイミングなどもあるため、1本2〜3時間で、1日に4本撮りすることもあります。いかにスピーディかつ円滑にコンテンツをつくるかが肝になってくるので、チームワークと的確なディレクション、同じものを共通認識として捉えるチームワークが大切。〝東カレ〟ならではの一致団結感があるからこそ、できていると思っています」 佐藤さんは「テレビ業界も経験していますが、これほどの少数精鋭でやっていることに驚いています。SNSやYouTubeは再生回数がただちに跳ね返ってくるのが、やりがいもありますね」と話す。 「成果としては、ヒルミルマガジン第2弾で配信した『東京グルメ図鑑〜港区婚活バトル編〜』♯1が75万再生を突破、コメントも400以上届いています。聖地巡礼じゃないですが、動画に登場した飲食店を巡る方もいて、飲食店側からの感謝の声も多いですね。また、月刊誌の読者は比較的年齢が高めですが、動画の視聴者は25〜34歳女性が多く、『東京グルメ図鑑』がきっかけで『東京カレンダー』を知った、興味をもったという声もあり、紙媒体への影響も小さくないと感じています」と石岡さん。 「雑誌のコンテンツを動画でやると、雑誌の売り上げが落ちるのでは、という声も聞きますが、僕は違うと感じています。大切なのは、ユーザーをいかにして増やすかであって、面白いコンテンツがあればユーザーに届けられる。雑誌も映像もイベントもすべてつくり方は同じであって、根底には確とした雑誌イズムがあるのではないでしょうか」と昌保さんが締めくくった。ーム・介護福祉士との結びつきは意外に感じられるが、その狙いを、SOMPOケアの広報部チームリーダー甲斐愛梨さんに伺った。 「少子高齢化が進み、高齢者の人口が年々増加している日本では、介護サービスを必要としている人に対し、介護サービスを提供する人が圧倒的に不足する『介護人材の需給ギャップ』が深刻な課題となっています。こうした中で、当社では、データ・テクノロジーの積極的な活用や職場環境の整備などに取り組んでおり、その一環として、従来の介護職にある『3K』のイメージを変え、介護職を子どもたちの憧れる職業にしていくことを目指しています。 子どもたちには、『3K』という先入観がないからこそ、まっさらな状態で高齢者の方を支えるという介護の仕事の尊さや魅力を伝えることができます。さらには、ベッドで横になっている人の状態をセンサーで読み取る『睡眠測定センサー』の導入など、介護業界のテクノロジーの進歩や情報を2024年3月、『nicola』『ニコ☆プチ』のYou Tubeチャンネルで配信されたのが、SOMPOグループで介護事業を担う「SOMPOケア」の広告動画「推しごと探検隊〜介護福祉士編」だ。両誌の小中学生モデルたちが、SOMPOケアの介護付きホームと、SOMPOケアが「キッザニア東京」に出展している「ケアサポートセンター」パビリオンを訪問。介護福祉士の仕事を体験、取材し、介護福祉士の仕事の大切さを動画で伝える内容になっている。 小中学生と、介護付きホ 女子中学生を対象にしたライフスタイル&ファッション誌『nicola』と、小学校高学年の女子を対象とした日本初のファッション誌『ニコ☆プチ』。ティーン向けの紙媒体としては今や唯一といえる存在で、同誌のモデルは女優の登竜門としても有名だ。『ニコ☆プチ』『nicola』×SOMPOケア「推し」ごと探検隊~介護福祉士編*  *  *東京カレンダープロデューサー昌保博之氏東京カレンダーコンテンツ企画制作部動画制作チーム佐藤慶治氏6

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