雑誌広告_06
3/8

ティーンの日常に﹁動画﹂で入り込む動画やSNSでモデルの個性を知ってもらい、本誌のアンケートで応援誌を……と雑誌を軸にした多メディする。その結果が知りたくてまた本ア展開が同誌の好調を支えている『Popteen』のような雑誌Popteen』の動画1 1年12月。しかし当初は雑誌不況と言われるようになっても完売を続出しているのが、角川春樹事務所の『Popteen』。ティーン向けファッション誌として10代から強い支持を得ているが、その好調の理由のひとつにYouTubeの公式動画チャンネル「PopteenTV」があるという。同誌がYouTubeにチャンネルを開設したのは動画にあまり力を入れてなく、本格的に取り組むようになったのは2017年10月からだった。部数低迷が背景にあるが、特に10代をターゲットにする同誌にとっては、若い世代から雑誌を読む習慣が失われてしまったことが深刻な問題だった。編集長の塚谷恵氏が当時をこう振り返る。 「10代に雑誌を手に取ってもらうためにはどうしたらいいのか。編集者が街に出て1000人規模のアンケートを毎週のように行いました。そこでわかってきたのは、今どきの若い子はみんな『忙しい』ということ。『学校、塾、動画で1日が終わるから、雑誌を読む時間がない』と答える子が多かったのです。この世代にとって動画は暇だから見るものではなく、1日のルーティーンに組み込まれているとわかりました。 しかもYouTuberは毎日更新されるのに、『Popteen』が入っていく“Guy“ 亮氏が言う。は月に1回しか出ない。その速度感も10代からすると理解できず、あっという間に忘れられてしまうんです。だから、我々もYouTubeに出ていくしかないと考えました。彼女たちの日常に手段として、YouTubeチャンネルを強化することにしたんです」 しかし、動画に関しては素人の同誌は、どうやって動画のノウハウを学んだのか。ホールワールドメディアで、『チームを担当している尾崎 「我々は後発で入っていくわけですから、最初はとにかく視聴者が見やすい作り方を研究しました。テンポの早い編集だったり、やってみた系の企画だったり、人気配信者の動画を参考にして試行錯誤したんです。更新頻度も週に2、3回から毎日に変えました。その結果、本格的な強化をスタートしてから1年足らずでの動画チャンネル登録者数は20万人を超えました。私は前職で個人のチャンネルを担当したこともありますが、ここまで順調なケースは見たことがなかった。確かなニーズを感じましたね」 出版社の社内に動画制作の担当部署を設けず、尾崎氏のような外部のプロフェッショナルと組むことにしたのも理由がある。 「『Popteen』の魅力はモデルのリアルな姿を見せる雑誌媒体が動画を制作することが当たり前の時代になった。そんな中、雑誌名を冠したYouTubeチャンネルも続々と登場している。ただ実際にはチャンネル登録者数にも内容にも、かなりバラツキがあり、YouTubeチャンネルの運営にとまどっている媒体も多い。この特集では視聴者数50万人超えの﹃Popteen﹄と﹃VOGUE JAPAN﹄を取材、これまでの取り組みとこれからの展望を聞いた。株式会社ホールワールドメディア新人開発統括リーダー尾崎“Guy”亮氏   32 0チャンネル登録者数52万人(4月30日現在)PopteenTVcase 1ついに見えてきた動画の確かな手応え雑誌メディアのYouTube

元のページ  ../index.html#3

このブックを見る