雑誌広告_06
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YouTubeの動画が若い世代の入り口に強いコンテンツを作れば支持される  6leYouTuberています。例えば、日本のオリジナルコンテンツでも、渡辺直美さんのように自分の個性を肯定されている方の動画には、『勇気づけられました』『私も好きなことを追求していいんですね』というコメントが多数寄せられます。その熱量は私たちの想像以上で、毎回驚かされています」(宇津原氏) 『VOGUE JAPAN』のこうした動画コンテンツは、〝やってみた〟などの定番企画とは一線を画している。注目を集めやすい奇抜な企JAPAN』発行人の平石敬明かしてくれた。 「13歳〜24歳の女性が全体の半数以上を占めています。これは雑誌の読者層よりもかなり若返っています。私たちが当然知っていると思って出した海外セレブの動画を見て、『初めて知ったけどすごい人なんだ!』というコメントがつくほどです。ミレニアル世代のエンゲージメントをいかに高めていくか。そこが長年の課題でしたが、YouTubeチャンネルが『VOGUE』ブランドへの新しい入り口として役立っているのを実感しています」 また、近年の躍進にはシステムが変わってきた影響もある。世界的に利用者が増加していることに伴い、に悪影響を与えるようなコンテンツや、倫理的に問題があるコンテンツを排除するため、コンテンツの評価アルゴリズムを変更している。その中でコンデナスト社の動画は、安心してリコメンドできるコンテンツとしてグローバルで高く評価されている。それは広告主にとっても魅力的なものになっているようだ。 「本来、YouTube上の広告はGoogれたものがランダムに表示されます。ある程度は条件を絞ることができますが、『このコンテンツだけに出す』という選び方はできません。しかし、我々はYou ンデナスト社の動画に弊社自ら広告配信できるプランを用意しています。これにより、広告主は動画の掲出先をコントロールでき、ブランドイメージを守ることができるのです」(平石氏) これは「VOGUE」を始めとするコンデナスト社の雑誌ブランドへの信頼を表している。今や『VOGUEオーディエンス、プラットフォームの双方から評価され、数ある雑誌メディアのチャンネルの中でも急速に登録者数を伸ばしているが、ここまでの成功は予測していたのだろうか。 「『従来のYouTubeの人気コンテンツとは毛色が違っていましたから、正直、もっと苦戦することを予想していました。YouTubeへの本格的な参入はずっと議論になってきたのですが、的なコンテンツのイメージが強かったこともあり、ここに『VOGUE』の世界観が合うのか、ブランドとして入って行っていいものか確信が持てなかったんです。しかし、強いコンテンツを作ればちゃんと支持されることがわかりました。今やYouTubeも雑誌やSNSと同様『VOGUE』ブランドを構成する重要なチャネルであり、ブランド価値を最大化していくためにもっと活用していくべきだと感じます」(平石氏)YouTubeでよく見かけるYouTubeの中で際立った画ではなく、映像のクオリティにこだわり、メッセージ性を大切にした動画コンテンツを充実させる。そこが群雄割拠となっている個性を発揮することに役立っており、そのメッセージに共感する人たちが集まる理由となっているのだろう。 では、YouTubeチャンネルの登録者の属性はどうなっているのか。『VOGUE晴氏はこんな驚きの数字をYouTube側のリコメンドYouTubeは近年、青少年JAPAN』のチャンネルはTubeとの契約により、コ広告に登録さVOGUE』の世界観は合同会社コンデナスト・ジャパン兼 ビジネスソリューション担当副社長VOGUE JAPAN /VOGUE Wedding発行人歌手のビリー・アイリッシュ(左)のインタビューや体型で魅力が左右されないと伝える動画など、個性を肯定するメッセージを積極的に配信している「VOGUE」。日本におけるボディ・ポジティブのアイコンである渡辺直美(上)の動画も人気コンテンツのひとつ平石敬晴氏

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