雑誌広告2020_08
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sai-zen-sen この5年でデジタルと雑誌の出稿比率は変わってきてはいますが、弊社としては雑誌だからこそできるメッセージの訴求はあると考えていますので、現在でもキャンペーンを行う際には、宣伝費の4〜5割は雑誌に投資をしています。雑誌とデジタルと比べると、リーチという意味では差が出ています。お客様に買っていただくうえで、製品を知ってもらうということではデジタルを活用していますが、その製品を理解してもらう、信頼を得るというところで雑誌を活用しております。基本、美容誌とのタイアップが中心ですが、雑誌が作るコンテンツ力は毎回実感しています。写真ひとつのクオリティにしてもそうですが、登場いただく方の信頼感、美容業界をリードしている認知度の高い人たちをアサインしてくださって、そういう人たちに製品を語っていただけるというパワーは、雑誌ならではだと感じています。そこで、そのクオリティが高いコンテンツを雑誌だけで終わらせるのではなく、デジタルの力も借りて多くの人に見ていただくようなメディアプランを組んでいます。 タイアップで手ごたえがあったと感じるのは、サンプルを雑誌に付けたときです。雑誌で製品を理解し、興味を持った方がすぐに製品サンプルを試せるので、購入に結びつきやすいのだと思います。私はすべての雑誌タイアップが売り上げに結びついていると思っています。しかし効果測定という意味では、デジタルは何回クリックされたというような結果が明確にわかるのですが、それと比べると雑誌は数字として見えづらいというのがあります。 各美容誌が実施しているベストコスメアワード(以下ベスコス)は非常に反響があります。ベスコスが発表されると売り上げがドンと伸びることがあり、ベスコスの威力は雑誌の持っている力だと思います。ベスコスのロゴを店頭に表示すると、通りかかる方から、「あ、あの雑誌で受賞した製品がある」と興味を持ってもらえるなど、アイキャッチにすごくなっています。店頭用にも、WEBサイトでもロゴを掲載し、メルマガでもベスコスを受賞したことをお知らせして、幅広く使わせていただいています。 雑誌広告への要望として、効果測定を数値化し、目に見えるかたちになるとよいと思っています。指標としては、購入したいと思ったか、実際にご購入いただいたのか、どのメッセージに興味を持っていただいたのかまでわかると、とても役に立ちます。雑誌を見ただけで買ってくださるのが一番よいですが、たぶんいろんなところで製品情報に触れて、そのうえで買っていただいていると思います。その意味で、製品を買ったときの意思決定のワンオブゼムでも、この雑誌で読んだから、というのがあれば、より雑誌の価値の本質が明確になると思います。 インスタグラマーさんたちとお話しする機会があるのですが、そういう方たちも情報源として雑誌を見ているというお話をよく聞きます。インフルエンサーにインフルエンスしている媒体としても雑誌の力は大きいと思います。【インタビュー : 四方田 隆】クラランス株式会社マーケティング部PR&メディアマネージャーVol.  297三宅 由佳氏情報源としての雑誌の価値

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