雑誌広告2020_09
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日本の出版業界は1996年の2兆6千億円をピークに売り上げの縮小が続き、特に雑誌の影響は大きい。そんな中直面した昨今のコロナ禍は、出版界にどのような変化をもたらすのか。2002年、定期購読サービスを開始した富士山マガジンサービスが見据える雑誌の未来。新型コロナウイルスが雑誌に及ぼした影響 新型コロナウイルス感染拡大による緊急事態宣言によって書店が休業する一方で、一部雑誌の販売部数が伸びたことはニュースにも取り上げられたので、ご存じの方もいらっしゃると思います。私達の富士山マガジンサービスで販売している雑誌の定期購読も、この間購読者数が伸びました。もちろんジャンルや雑誌の種類によりますが、中には何十倍と定期購読者を増やした雑誌もあります。 では、どういうジャンルが伸びたのかというと「教育」「健康」「生活」「文芸」「芸能」「総合誌」が大きく伸びています。特に今回の巣ごもり需要3 を表しているのが「教育」です。出版社さんでも教育系の電子書籍を無料公開してネット上で自由に楽しめるようにしていたように、NHKの語学テキストや子ども向けの教育雑誌は購読者数を一気に増やしました。逆に苦戦したのが「旅行」や「ファッション」です。こちらは外出を楽しめないというコロナ禍の影響を大1964年生まれ。大学卒業後、NTTに入社。途中アメリカ留学などを経て、1998年、株式会社ネットエイジ(現ユナイテッド株式会社)設立に参加。同年、アマゾン・ドット・コムのジェフ・ベゾスCEOに日本法人立上げを提案し、ジャパンファウンダー(日本創設者)となる。アマゾンジャパンには書籍部門責任者として開設から参加する。2002年7月に「富士山マガジンサービス」を設立株式会社富士山マガジンサービス代表取締役社長 西野 伸一郎

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