雑誌広告2020_10
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sai-zen-sen I 2 ファンケルは無添加化粧品を核とした「美」と、サプリメントを核とした「健康」の大きくふたつの領域を事業ドメインに展開しているメーカーです。今年4月に創業40周年を迎え、これを記念して「コアエフェクター」という商品を8月に発売しました。この商品は肌の土台を整えるための美容液ですが、雑誌では『MAQUA』と『美的』の2誌とWEBを中心に広告を展開しています。基本的にはタイアップ中心ですが、新商品としての登場感を出すために止めのページに純広を2ページ掲載しています。 タイアップでは、いわゆる美容賢者と呼ばれる方方に「コアエフェクター」と他社製品のどこが違うのかを語っていただくと同時に、40年間化粧品の研究を続けてきたファンケルという会社が「何にこだわっているのか」ということをお伝えしたいと考えました。単純にこの商品のスペック的な良さをお知らせするのではなく、弊社が化粧品というものをどう考えているのか、何を一番大事だと考えているのかも含めて美容賢者や美容ライターに語っていただくことで、この商品の販促に留まらず、ファンケルのファンを増やすということも重要なテーマになっています。雑誌の一番の利点は、有料媒体であるため自ら情報を求めている能動的なターゲットにピンポイントで情報をお届けできることです。リーチやコストといった効率面ではなかなか評価しづらいですが、「心や脳に足跡を残す」という点では優れています。特に読者のことを知り尽くしていて、読者との深い絆づくりを担っている編集の方々と一緒につくりあげるタイアップ広告は、その信頼性、クオリティともに、他のメディアに比べて圧倒的な強みがあり、商品への信頼及び共感の獲得には雑誌はもっとも適した媒体と考えています。 以前は認知やイメージ醸成等、ブランディングメディアとしての活用と効果を期待していましたが、昨今はWEBメディアも絡めた販促支援的な側面での効果も期待しており、WEBとセットで考えることで、読者とのインタラクティブなつながりも生まれてきます。 また、美容ライターや美容賢者と呼ばれる方々からの情報発信は、その知識力や造詣の深さからインフルエンサー的役割を果たしており、非常に有効です。ベストコスメ等の称号も、第三者のお墨付きという点で非常に販促効果が高いですし、また、保存性といった雑誌の特長を活かし、大型タイアップ掲載号や称号を獲得した号は店頭に並べることで商品購入の後押しやリマインド効果にもつながっていると思います。 コロナ禍で最近よく言われている「即応力」や「即時性」という点で雑誌はWEBに劣りますが、逆に時間をかける分「創造力」を存分に発揮してもらいたいと思います。WEBやリアルイベントを絡めた立体的な展開や、著名人を起用するアサイン力を活かしたタイアップ企画等、いろいろなアイデアが必要とされています。今では雑誌単体での展開というより、デジタルメディアへの横展開や、ベストコスメ等の第三者のお墨付き獲得等、コミュニケーション全体を考える上で、雑誌は企画の中心かつハブ的な役割を担っていると思います。もはや雑誌は単なるプリントメディアとして広告スペースを提供するという立場から、優れたコンテンツメーカーへと変貌を遂げていると感じているので、これからも一緒に新しいことにどんどんチャレンジしていきたいと考えています。【インタビュー : 四方田 隆】株式会社ファンケル事業企画本部広告宣伝部長Vol.98福本 幸蔵氏WEBメディアも絡めた販促支援に期待

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