雑誌広告2020_10
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SDGs戦略を支えるのは地道なリサーチと社内活動GUE編集長が「VOGUE『VOGUE』が手を携え、地IRED』「VOGUEVALUES」宣言VOGUECHANGE」の読者分析もしています。アフターコロナも見据え、変化を捉えながら今後のサステナビリティ戦略の実行やコンテンツ作りに活かしたいと思っています」と藤代氏。 また、サステナビリティ・カウンシルと、ダイバーシティ&インクルージョン・カウンシルという2つの社内委員会も活発な動きを見せている。13のマーケットから選ばれた約20名のメンバーで構成されていて、藤代氏はサステナビリティ・カウンシルのメンバー。この委員会ではパリ協定より20年早い目標をもって、GHG削減などの実践的プランを作成しているという。 さらに日本独自のプロジェクトもスタートしている。を受け、VOGUE JAPANのWEBサイト内に新設された「だ。VALUES」を宣言。26の2019年11月、「ファッション業界気候行動憲章」にメディアとして初めて署名したコンデナスト。ファッション業界がサステナビリティ向上のために本腰を入れ始めた動きと連動するように、サステナブルな企業に変化すべく舵を切った。翌12月には、全世界のVOすべてのエディションの球環境を守り、次の世代に引き継ぐための活動をすることを表明したのだ。 コンデナスト・ジャパン経営企画室統括ディレクター藤代聖彦氏はこう語る。 「コンデナストは、グローバル・メディア企業としてこれまでクリエイティブなコンテンツで人々の意識や行動を変えたり、社会にインパクトを与えたりすることに努めてきました。次は地球環境に対して何ができるか、自然とどう共存していくか、というテーマでいろいろなことにチャレンジしようという機運が高まっています」 今年5月にはサステナビリティ戦略についてのコミットメントを発表。自社の温室効果ガス(GHG)の排出量を公表し、2021年までにオフィス等のGHGの排出量を20%、サプライチェーンで10%削減するという数値目標を明確に示したことは、出版業界でも話題となった。 この発表と時期を同じくして「サステナブル・ファッション・グロッサリー(用語集・小辞典)」もリリース。ロンドン芸術大学との提携によりコンデナストが作成した、サステナビリティに関する250もの用語がWEBサイトで公開されている。 「サステナビリティに関するコンテンツを制作・発信するにあたり、編集者やライターが正しい知識を身につけ、正しい言葉で発信する必要がありました。それだけでなく、読者の啓発や他メディアがこの用語集を活用することも視野に入れています」と藤代氏。現在は英語版のみだが、今後各国版へと拡充していく予定だ。 こうした動きの裏には徹底したリサーチや、各国マーケットの垣根を超えた社内委員会の活動が関わっているという。 「本社と連動して、『VOGナビリティに対する意識や行動変容などの綿密なリサーチを行ってきました。ワークライフバランスやコロナ禍での視聴コンテンツの変化、今一番心配なことは何かなど、幅広い項目のアンケートを実施してデータを分析、日本独自に『VOGUE』読者を対象にサステUE』、『GQ』、『W 3SDGs(エスディージーズ:Sustainable Development Goals 持続可能な開発目標)とは、2015年9月の国連サミットで採択された、地球上のさまざまな課題や問題を解決して持続的発展を目指すための国際目標。2030年のゴールに向けて、SDGsを推進することは、いま各企業にとって大きな課題となっている。出版社も﹁自分たちにできること﹂、そして﹁企業や読者などのパートナーとともにできること﹂を模索し、さまざまな試みを始めている。出版社ならではの強みを活かした、独自の取り組みを紹介する。コンデナスト・ジャパン統括ディレクター藤代聖彦氏経営企画室case 1コンデナスト・ジャパン社内、対外の両面でSDGsを推進グローバルに読者、企業とともに、さまざまな試みを進行中SDGsへの取り組み方出版社ならではの

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