雑誌広告2021_11
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相手を選び合うことで生まれるタイアップの面白さと可能性審査委員長 クリエイティブディレクタークリエイティブディレクター東京藝術大学学長特命美術学部デザイン科教授クリエイティブディレクター映画監督安藤桃子フリーアナウンサー中井美穂コピーライター箭内道彦 宏公益社団法人田原光晃  日本アドバタイザーズ協会プリントメディア委員会委員長クリエイティブディレクター東京藝術大学学長特命美術学部デザイン科教授佐々木尾形真理子箭内道彦氏 日本雑誌広告賞63回の歴史の中でも今回は大きな変化のあった年。コロナと審査を重ね過ぎる必要はないと思いましたが、今作るべき広告はきっとあるはずです。えたと思います。家に居ても頭の中で各所に出かけていくという入口を提示している広告がたくさんあって良かったですね。入賞外でしたが阿智昼神観光局(第一部・E)のように観光客に来てもらう時の優先順位を上げていくことは大事。また大林組(第一部・D・銀賞)はQRコードからHPの火星居住構想につながり、夢や未来を語る広告が完結。未来を語ることで今家で雑誌を読む時間も増にフィードバックされるものは絶対あると思います。 「セルフレジ」(第二部・D・金賞)は経済産業大臣賞を獲りましたが、子どもってレジが大好きですよね。そこに『幼稚園』とレジを作る東芝テックがタイアップを企画したことが面白いと思います。どっちがどっちを誘ったのか? 異なる2社や3社がどのように相手を選び合うかというのが、タイアップの面白いところ。こうした新しい可能性を感じる取り組みはとてもワクワクします。サラヤの「100万人の手洗いプロジェクト」(第二部・A・銀賞)は取り組み自体も素晴らしいですが、生徒たちの表情や制服の美しさ等、写真に目を奪われました。テキストは大事ですが、それを読ませる入口をタイアップだからといって手を抜いていない。素晴らしいですね。コロナ禍で2年ぶりの開催となった第63回 日本雑誌広告賞。徹底した感染症対策のもと、予備審査を通過した230作品を対象に最終選考が行われた。(敬称略・順不同)第63回審査委員会委員名審査委員会講評日本雑誌広告賞

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