雑誌広告2021_11
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価値観が一新されていく中でも変わらないものの大切さ映画監督安藤桃子氏コロナ禍で価値観が一新されてゆくような中、全作品の印象は「やっぱりみんな迷ってる」ということです。全作品が発するエネルギー量も前回の半分くらいに感じましたが、だからこそ見えてきた変わらないものもあって……。入賞は逃しましたが、松竹(第一部・E)の作品はグラフィックが美しい!長い歴史の中で松竹がどれだけ人々に必要とされてきたか、そのブランド力や企業としてのブレない想いと、根っこの強さが明らかになったように思います。ポカリスエット(第一部・A)のCMや広告はもともと大好きなんですが、今回      『SPUR』のドルチェ&ガッの作品も青春の普遍性と美しさを爽やかに魅せてくれて期待を裏切らないところがすごくいいなぁと。先が見えなくて若者がすごく苦しい時期に、「手を伸ばそうよ。届くから。」というコピーが控えめに入っているところに私はまごころを感じます。ロッテのクーリッシュ(第一部・A・金賞)も、マスクをして子どもたちの顔が見えない今だからこそ、見たいものはこの顔なんだと思えるし、この笑顔のために私たちは生きているよねと、胸が熱くなりました。一方でビジュアルに敬意を表したいと思ったのが、バーナ ジャパン(第一部・C・金賞)。これだけの色とパターンを組み合わせているのになんて素晴らしいんだと。みんなが欲しているカラフルなデザインで気持ちが明るくなりました。阿智昼神観光局の思わず旅に出たくなるビジュアル大塚製薬「ポカリスエット」の爽やかな純広告グラフィックが美しい松竹の純広告

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