雑誌広告2023_04
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由では飲まれていないと考えています。そうなると、その銘柄の持つ世界観、ブランドイメージが大切になってきますので、情緒的価値を伝える媒体として、実際に手に取って手触り感を感じることができ、ある種のぬくもりを持っている雑誌こそが相応しいと信じています。特に宝焼酎や焼酎ハイボールは、特別な日のお酒ではなく、普段使いの日常酒であり、ブランドロイヤリティの高いユーザーに支えられているので、総合週刊誌との親和性が高いのではないかと考えて広告接触を狙っております。 その反響は定性的な話になりますが、「雑誌を見て新しいお客さんが来てくれた」という掲載店の声や、弊社お客様相談室宛に「雑誌に紹介されたこの商品はどこで買えるの?」といった声が多く寄せられると、やはり効果を実感します。 私が担当して7年になりますが、その間 約300のお店を取り上げてきました。お店との取材交渉もやり、取材撮影にはほとんど立ち会っています。これは雑誌広告の効果とはちょっと違いますが、取材をきっかけにお店との関係が強化され、弊社商品の取り扱いアイテムが増加したという営業支援につながる喜ばしい事例もあります。 編集タイアップ広告は、単に自社ブランドが誌面に掲載されるだけでなく、その雑誌企画の中で認知されることで、読者の高い信頼感を得ることが魅力であると思います。そのためにも長く継続出稿し、繰り返し読者に接触することにより、知覚品質をつないでブランドイメージの浸透(累積化)を図ることができる媒体だと考えています。CASEインタビュー: 四方田 隆2宝ホールディングス株式会社広報・IR部副部長新村 真仁氏 私ども広報・IR部では、事業会社である宝酒造の宣伝担当部署が実施する商品広告とは別に、総合週刊誌を中心に編集タイアップをメインとした出稿を行っております。主に宝焼酎やタカラ「焼酎ハイボール」などのブランドイメージ形成のサポートを主眼としており、具体的には『週刊文春』『週刊新潮』『週刊ポスト』『週刊現代』などで展開しています。 タイアップでの訴求内容は、商品自体の機能的側面よりも、焼酎や酎ハイ(=焼酎ハイボール)の歴史、あるいは酒場文化の伝承などを含めたブランドが持つ世界観がメインとなります。 例えば、『週刊文春』では、2004年から「大衆酒場酔考譚」という、酒愛あふれる文章とぬくもりのあるイラストで誌面をつくっており、こちらは今年で19年目、回数は220回を超えました。同様に『週刊ポスト』でも酒屋の店頭で飲んでいるモノクロ写真が印象的な「男の聖地 角打ちに憩う」の企画を2011年から展開し、まもなく140回を迎えます。また『週刊新潮』で一昨年からスタートした「大衆酒場の名店で飲む」というシリーズもこの4月で20回目となりますが、いずれもまるで自分がその酒場で一緒に飲んでいるような気分になる誌面になっていると思います。またタレントやモデルを使うのではなく、常連のお客様を描写することでライブ感が伝わり、「この雰囲気良い、行ってみたい、飲みたい」という深い共感を読者に与えることで訪店や購買行動も促したいと考えています。 広告を出すことの狙いは二つ、認知の獲得とブランドイメージの形成がありますが、これらの広告はイメージ形成寄りです。認知獲得の瞬発力において、雑誌はテレビにかないません。また、WEB広告は到達度合いが数値で見えるという点で効果測定に優れ、ターゲットを細分化した投下も可能で、現在のデジタル化の時代に即しているとは思います。しかし、お酒というものは嗜好品であり、頭で考えて飲むものではなく、感覚・気分が重視されるため、効果測定で測れるような理plus12情緒的価値のある雑誌タイアップとの親和性「焼酎ハイボール」の世界観と最前線最前線最前線最前線最前線+++++

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