リアルでも深いつながりを構築『ELLE』の世界観を反映し、堅調に成長Dgital『HAPPY PLUS STORE』US STORE」で購入可能HAPPY PLUS STO2009年、ハ※ースト婦人画報社はEC事業に参入。現在では、会社の売上高の約三分の一をEC事業が占めるほどに成長した。その原点はデジタル参入にある。 「1996年、日本の女性誌初のファッション・ウェブメディア『ELLEONLINE(現・ELLEーンチ。私たちは日本の出版社としてはいち早く、デジタルに活路を見出し、動き始めました」と、ハースト・デジタル・ジャパンB2C事業本部本部長田能哲氏は語る。3 し年かがし経デっジた1タ9ル9参9入か年ら時点ではまだ、同社の売り上げのほとんどは雑誌事業だった。 「2006年頃から弊社は、出版社からデジタルの会社へと本格的に転換し始めました。背景には、出版不況があります。これまでのように、広告枠の販売、タイアップだけでは限界が訪れるという危機感がそこには)』をロありました。より広い視野を持ち、メディア掲載に留まらず、広告主様のビジネス自体を支援できるような新たなノウハウを蓄積していく必要があると考えたのです」 そして2009年、EC事業をスタート。雑誌『EL デュースするオンライン・セレクトショップ「ELLEお、同時期にハースト婦人画報社は、自社を「WEBサイトも運営する雑誌出版社」ではなく、「雑誌も発行するデジタル・パブリッシャー」と再定義。EC事業への参入も、デジタルシフトを加速させていく足掛かりのひとつという位置付けにあった。 「弊社には、メディアを通して出会った読者のデータがありました。加えて、メディアと読者の間には、信頼関係も構築されている。ふたつの要素はEC事業において、大きな強みになると考えました」 このふたつを最大限に活かすために、「P」には当初から、『ELLE』のエディターが関与。UI/UX、コンテンツはもちろん、アイテムのセレクトに至るまで、『EL じて、魅力的なアイテムに出会える場であることが重要だと考えました」連動している雑誌の誌面 i 5には、毎月「HAP PY PL なアイテムが掲載されている。つまり雑誌の発行自体が、ECサイトのPR・誘導にもつながっている。 「それぞれの雑誌が読者=ファンを抱えていることは、EC事業において、非常にプラスになっています。と連動している各誌は、それぞれ読者と信頼関係を構築しており、その延長にある公式のECサイトであることは、大きな安心感につながっています。このように、雑誌とECサイトを連動させ、読者を顧客に変えることができるのは、出版社だけではないでしょうか」 サイトのリニューアルの前年、2018年9月からはリアル店舗も出店。 「『RE』の世界観を体感できる場があると、リアルとデジタルが、さらにシームレスにつながると考えました。リアルショップでは、集英社のファッション誌に掲載のアイテムをはじめ、ショップ限定コラボアイテムなども展開しています」 店舗数はわずか5年で、全国10店舗にまで拡大した。 「ECサイトでありながらリアルショップが展開できるのは、雑誌をベースとした世界観があるからです。今後も情報発信型のコマースメディアとして、オンラインでもリアルでも、深いつながりを構築していきたいと考えています。そしてそれを実現する原動力こそが、出版社の持つコンテンツ力=雑誌のチカラなのだと、私は信じています」SHOP」を立ち上げた。なLE』のエディターがプロELLE SHOエル・ショップCASE②雑誌『ELLE』の世界観で構築された公式オンライン・セレクトショップ「ELLE SHOP」TOP北は北海道、南は九州まで、全国各地の百貨店内に10店舗展開する「HAPPY PLUS STORE リアルショップ」ハースト・デジタル・B2C事業本部※ 1999年、社名を「アシェット婦人画報社」変更。2011年、現在の社名に変更ジャパン本部長田能 哲氏ハースト婦人画報社「ELLE SHOP」ほか自社ECから、企業支援まで拡大時代を捉えた、ハースト流EC戦略
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