こだわりが生んだ「ブランド力」付加価値につながった、サステナビリティEC事業を食に拡大「婦人画報のお取り寄せ」Dgital』からの転LE』の世界観『ELLE』ブランドを守る『ELLEOP」も『ELLE』ファミリを徹底的に反映した。 「画像に関してはすべて、雑誌『ELLE』のクオリティ。そのまま雑誌に掲載できるレベルで制作しています。ビジュアル面へのこだわりは、高コストにも直結しますが、ためには不可欠だと考えています」 その強い決意は、サイトを訪問すれば、すぐに感じることができる。一見、『ELLE』または i 6アルだ。結果、「ELLE SH載にすら思える画像の多くは、ECサイトのために撮り下ろされた独自のビジューであるという認識がすぐに広がった。 「いまも昔も、編集部には『雑誌掲載アイテムはどこで買えますか?』というお問い合わせが多くあります。『ELLELE SHOP」でも、その気SHOPで買った』といえば、SDGsへの関心が高く、社LE SHOP」で買うこと自 好調な「ELLEの動向を受け、2011年には、EC事業を「食」分野にも拡大。カタログギフト大手のリンベルと共同運営で、「婦人画報のお取り寄せ」をローンチした。 「『婦人画報』の編集者たちが、出版社ならではの幅広いネットワークから厳選した、スイーツ、グルメ、雑貨などを販売する通販事業が『婦人画報のお取り寄せ』です」 ファッション誌に掲載された洋服を求める読者がいるように、グルメに強い同誌にも、読者から「どこで買えるのか」といった問い合わせが以前から多くあっ SHOP」ーズの受け皿となり、売り上げも年率平均10%水準で堅調に成長を続けています」 もうひとつ、大切にしていることがある。 「『テムを、コンテンツを通して魅力をしっかり伝え、納得して購入していただくことを大切にしています」1945年、フランスで創刊した『ELLE』は、独自のセンスを届けることで、半世紀以上にわたり、世界各国の女性から支持されるファッション誌だ。同じDNAを持つECサイト「EL 高さと美しさは継承する必要があると考えた。 アイテムは『ELLE』の世界観を意識しつつも、独自にセレクト。結果、購入単価は3万円以上、定着率が4割を超える人気ECサイトとなった。 「さまざまなこだわりは、サイトのブランド力にもつながりました。たとえば大E LLE』が認めたアイ SHOP』はそのニ手ECサイトで購入したと言っても、大きな意味はありません。ですが『ELLE良質なアイテムを購入したことを意味します」 デジタル社会が成熟した結果、ネットにおいても「どこで買うか」が意味を持つ時代になった。現在は「EL 体が、価値になっている。 「サステナビリティへの取り組みを積極的に進めていることも、付加価値につながっていると感じます。これは社の方針でもありますが、『ELLE』の読者の方も会的な責任とブランディングの二軸に寄与している印象を受けています」 同社が行ったユーザーアンケートでは、「価格が上がってもサステナビリティを考慮した商品を買いたい」と54%が回答。その思いに応えるべく、段ボールは、環境に配慮した「FSC認証紙」を使ったものに切り替えた。しかしそれだけでは足りないと考え、ゴミ袋として再利用できる緩衝材を独自に開発。さらに、商品の廃棄ロスをなくすため、「売り切る」ことを何より大切にしている。 「ひとつでも多くの商品を売れば、売り上げは増えます。しかし売れ残ってしまえば、それは廃棄ロスになる。私たちは機会損失よりも、環境配慮を第一義と捉え、すべて売り切ることを自分たちに課しています」キープしている。ちなみに、日本では年間約30億着の服が作られるが、半分の約15億着は売れ残り、廃棄されると言われる。そのなかで、2015年から続く「0%」台の数字は驚きに値するものだ。 「いまでは、私たちが廃棄ゼロを目指していることが、お客様の共感につながっています。本気で環境問題と向き合うと、ビジネスもついてくる。そのことを、私たちは身をもって学びました」サイト内には、『ELLE』の世界観で撮り下ろされた写真が並ぶハースト婦人画報社では、全社一体となって、サステナビリティを推進しているは 2結0果1、5買年取か商ら品0の%廃台棄を率
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