I淄突如博市巻のき一起大こ観っ光たブームブームを作った5つの要因①プ政ロ府モ主ー導シのョ迅ン速な今回のブームは地方政府な影響力を持つショート動画を駆使して巧みに自市をアピールして作った官製ブームと言えそうだ。元々、他の地方都市同様に高齢化に悩む淄博市は、22年には5年以内に20万人の大学卒業生を招聘という目標を立て、市長自ら北京大学や清華大学でアピールするなど若い人材の確保に熱心だった。また、財政難を抱える全国の地方都市ではその打開策の一つとして、旅行局長自らコスプレをして観光促進のショート動画を発信するなど自市のアピールに必死だ。今回のブームも地方都市間の人材確保や観光促進を狙ったアピール合戦の一角にある。 そんな中、淄博市は2月にネットセレブを招いて屋外で「淄博串焼きの正しい 山東省淄博市の串焼きブームは、ポストコロナ期に入った5月のメーデー休暇前にショート動画のヒットから突如巻き起こり、同市は無名の地方都市から一躍「一度はここでワイワイ食べたい」と憧れられる露天串焼きのメッカとなった。3月後半には中国中央テレビ局のゴールデンタイムでも取り上げられ国民的な話題となり、ピークは4月から5月初頭の連休まで続いた（新京報伝媒研究）。淄博串焼き関連のショート動画再生数は283億回に上り、即効性と全国性共に圧倒的な効果を生んだ。また、微博（ウェイボー）の総ビューアー回数は9億9000万回で、598メディアが微博で関連記事を公開した（『封面新聞』）。観光客へのインパクトは大きく、メーデー休暇中の同程（トンチェン）旅行の宿泊施設予約人気はコロナ前の2019年同期比800％増で、高速鉄道のチケット検索数の19年比増加幅も全国1位となった（『財経十一人』）。筆者がメーデー連休後の週末の5月13日に取材に訪れた時も市内のネット予約が可能なホテルは全室満室で、やむなく 30キロ先の済南市に移動して宿を得たほどだった。全国にその名を轟かせた淄博の串焼きブームはどのように作られたのだろうか？以下、要因を見てみよう。今回のブームの主軸になったのは若者だ。８割を24〜33歳と14〜23歳が占め（『時代週報』）、属性別では南、山東財経、山東大学など主に近隣の）大学生、20％が自営業で、63％が山東省人だったという（極海ブランド監測）。 また、「淄博串焼きの重点は食ではない。むしろ多くの若者が集まっているこの雰囲気だ。若者たちのストレス発散の場所だ」と河北省飲食協会の視察団高官が指摘しているように、串焼きが提供した「若者のストレス発散」効果は重要な側面だろう。では、淄博がストレス解消を望む若者にリーチし、彼らに効果的にアピールできた要因を探ってみよう。が中国の若者の間で爆発的ポストコロナ期に入った23年春に中国で巻き起こった「淄博串焼き」の一大ブーム。これは、中国で爆発的な影響力を持ちつつあるショート動画を地方政府が利用して作った官製ブームと言えそうだ。中国の若者像や中国独自の動きに迫り、このブームが日本に示唆するところは何なのかを探る。ジャーナリスト。北京在住27年。米国で修士号取得後、北京に国費留学。JICA北京事務所、在北京日本大使館勤務を経て、北京を拠点に読売新聞、共同通信、時事通信など幅広いメディアに寄稿。NHKラジオやJ-WAVE、TBSラジオなどでも中国の現地事情を解説。共著書に『夫婦別姓─家族と多様性の各国事情』（ちくま新書、2021年）、『在中日本人108人のそれでも私たちが中国に住む理由』（CCCメディアハウス、2013年）ほか。今年の新刊、『シン・中国人−激変する社会と悩める若者たち』（ちくま新書、2023年）淄博（ズーボー・しはく）市淄博市は人口約470万人、域内総生産4402.6億元（2022年）の山東省の無名の中小都市だったが今回の串焼きブームを経て全国に「串焼きの街」として知れ渡った。古くからの工業地区の一つで、日本企業も進出。省都の済南市までは高速鉄道で40分、車で１時間20分。北京からは高速鉄道で約３時間（１日に10本、約250元＝約5000円）斎藤淳子（さいとうじゅんこ）執筆 北京在住ジャーナリスト斎藤 淳子49％が会社員、23％が（済1 1国際委員会レポート平凡な街がSNS活用で観光客殺到淄博（ズーボー）串焼き観光ブームの作り方
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