D 2IGIやくコロナ禍が収束に向かい、社会全体が落ち着きを取り戻してきた年でした。しかし、海の向こうでは、いつ終わるのか先の見えない戦禍が続いています。新しい年を迎え、一刻も早い終結を願うばかりです。 さて、2024年の雑誌広告業界は、どうなるでしょうか。雲間から光が差して、明るい展望が少しでも見えてくることを期待せずにいられません。そうなるお手伝いを会員社様のためにしていきたいと心しております。アル開催して広告主様をはじめ会員社様からも高い評価をいただきました。雑誌由来の「出版社Webメディア」と、それ以外の「一般Webメディア」を比較し、前者の方が明らかに商品認知と関心度合いが高いことを数値で検証しました。雑誌が作り上げてきたブランド価値と世界観、それに共感してくれる読者がファンとなってWebメディアの価値も高めてくれる構図です。デジタルとリアルの融合、さらにイベントとも掛け合わせることによって、雑誌メディアの可能性の拡大を感じさせるものとなりました。スがありました。1件目は4月に協会ホームページを大幅リニューアル、スマホ対応として雑誌ジャンルや雑誌Web検索も可能としました。さらに充実させてまいりますので、時々は訪れてみてください。 2件目は6月にデジタルとソリューションの新委員会を2つ発足させました。ひとつは、雑誌デジタルでのビジネスモデルの成功事例を研究するDX委明けましておめでとうございます。昨年は、よう昨年は、デジタル広告効果測定調査「M-VALUE当協会のデジタル対応では、昨年2件のトピックTAL」がまとまり、7月に報告セミナーをリ員会、もうひとつは雑誌ブランドや編集プロデュースの力を活かした雑誌広告の新たな可能性を探る価値創造委員会です。両委員会とも、自社事例を発表しあう勉強会からスタートし、新たなビジネス展開へのヒントとなる気づきを共有すると共に、会員社様全体へのアウトプットも期待されます。 さて、昨年は、実に4年ぶりに海外研修団が復活しました。10月に18社19名の参加によりロンドン、フランクフルトを訪問。幅広い層の参加をいただき、これからの雑誌広告を担っていく方々に、貴重な経験と刺激になったことは間違いありません。 また、11月には、65回目の日本雑誌広告賞の表彰会を東京ドームホテルで盛大に開催しました。経済産業大臣賞(グランプリ)は、キユーピーの数十年も紙媒体で続くシリーズ広告が受賞しました。完成されたコピーライティングとアートディレクションが、特に女性審査委員の高い評価を得ました。審査委員特別賞は、新たに創設されたメディア複合型広告部門からエイベックス通信放送が選ばれました。4人の有名漫画家を起用した雑誌でしかできない企画により、SNSや新聞号外も効果的に使ったクロスメディア手法と相まって、発信力の強さと斬新さが高く評価されました。 これらの協会活動以外にも、それぞれの委員会が主催するセミナーは、ホットなテーマと精通した講師で多くの参加者を集めました。日頃から各委員会活動に熱意をもって取り組んでいただいている会員社の皆様のお陰で、協会運営は成り立っています。引き続き変わらぬご支援をお願いしますと共に、会員各社の皆様の少しでもお役に立つ協会であるべく、精励努力する所存です。本年もどうぞよろしくお願いいたします。一般社団法人日本雑誌広告協会 理事長年頭所感デジタル時代に適った協会活動を展開中部 嘉人
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