散を図ったところ、設立記念日のタイミングで槙野さんと高梨さんがご自身のインスタグラムで投稿してくださいました。それがすごくバズって、おふたり合わせて「11万いいね!」をいただき、ヤフーとLINEニュースでトップページにも取り上げられました。まさに設立80周年という節目の年を迎えるにあたり、改めて三陽商会の存在を知ってもらう上で、非常にこのコンテンツには意味があったと思っています。 常々、当社の社長が申しておりますのは、1つは「ミドルアッパー層(世帯年収800万〜1500万円)のトップランナーになる」、もう1つは「美しい価値のあるものに対する需要は絶対になくならない」ということです。そのためには商品を磨き上げ、他社に対して優位性のある「価格を上回る価値」を商品に込めなくてはいけません。当社の商品は決して安くはないので、価格を上回る価値をきちんと伝えていくことがとても大切です。 そういった意味でマーケティングを考えたときに、まさにデジタルの時代ではありますが、雑誌広告は当社の商品と非常に親和性があると考えています。大きな誌面と美しい写真、秀逸なコピーにより、その商品を「この値段でも納得」と思わせるところに、雑誌の強さがあります。またそれだけではなく、コンテンツとしての完成度の高さは、自社のブランドサイトやSNS、増し刷り等の二次使用でも商品の魅力を伝える上で大いに役立っています。 店頭でも、雑誌に対する読者の信頼を実感したり、掲載商品をぜひ購入したいというお問い合わせを受けたりと、雑誌の持つ力を実感する場面が多々あります。今後も当社のブランド、商品の魅力をお客様に伝える上で、雑誌は大切なパートナーであると思います。CASE『SANYO Style MAGAZINE』の特別版、80周年記念号インタビュー: 四方田 隆2株式会社三陽商会マーケティング&デジタル戦略本部マーケティング・コミュニケーション部部長伊藤 直美氏 2023年5月11日に当社は設立80周年を迎えました。そして昨年3月からの事業年度1年間を80周年イヤーと称し、特設サイト設置やコンテンツ制作など、商品や店舗と連動した様々な80周年事業を行ってきました。 中でもメインの施策となったのが、『SANYO Style MAGAZINE』特別編カタログです。もともとはコロナ禍で外出もままならない状況であった2021年から、ご自宅でもファッションを楽しんでいただきたいという趣旨で年に2回発行してきたものですが、昨年は80周年記念号として、より内容を進化させ、当社の原点であるレインアイテムなど、改めて三陽商会のものづくりをお客様に伝えていこうと考えました。 その制作にあたり、キャスティングをはじめ、一流の編集のプロの皆さまのお力を借りたいと思ってご相談したのが集英社さんです。集英社さんとは当社の長い歴史の中で、メンズ・レディースとも、いろいろな媒体で長いお付き合いがあり、当社のことをよく理解してくださっているのではないかと考えました。集英社さんはエディターズ・ラボという、雑誌づくりとは別の編集者チームをお持ちでしたので、そこと組んでやってみようということになったのです。 実際の進行にはエディターズ・ラボのほか、『BAILA』編集部が加わり、企画立案・撮影・誌面レイアウトと、約5ヵ月間をかけて一緒に制作しました。5月は元プロサッカー選手の槙野智章さんと俳優の高梨 臨さんのご夫妻を表紙と巻頭特集に起用、11月には俳優の大政 絢さんと大谷亮平さんをダブル表紙で起用し、大変見ごたえのある100ページのカタログを発行することができました。刷り部数は約8万部で、当社の会員制度「SANYO MEMBER SHIP」のアクティブ会員を中心に郵送し、いずれも好評でした。それ以外にもデジタルカタログやWEBコンテンツに転用することで、より広く拡plus19編集のプロと組んで制作した80周年記念カタログ最前線最前線最前線最前線最前線+++++
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