集英社のネクストステップデータを活用した広告配信マンガIP活用の効果の最大化にも寄与ta +」をローンチ。ECでの購買情報などを、CDP(カスタマー・データ・プラットフォーム)に統合。多彩な記事群の閲覧情報から得られる興味関心はもちろん、ECサイトでの購買情報も含めたセグメントにより、精緻なターゲティングを実現します」と、集英社広告部の林暖也氏は語る。 フェムテックやメンズ美容といった、細かなキーワード設定も可能。さらにECサイトのIDを活用すれば、地域別での配信などもできる。 「本サービスもクッキーを使用しますが、廃止される第三者提供のサードパーティクッキーではなく、自社収集のファーストパーティクッキーを活用しています。これにより、ポストクッキー時代においても、興味関心とマッチングするユーザーに向けて広告配信が可能です」 セグメントは、美容やフ『Shueisha Data +』は効Data +』の持つ果を発揮するという。 「集英社には複数のマンガアプリがあり、アクセスしたユーザーのモバイルID(広告識別子)を多く取得しています。そのなかで、集英社のマンガ作品とコラボしたゲームの情報を、公式アカウント経由でSNS広告として配信したところ、非常に良い結果が出ました」 これは、公式アカウント発という情報の信頼度の高さ、そして『Shueisha ゲーム好きユーザーの情報をベースとしたターゲット拡張による配信が功を奏したものだ。 「ですから、精度の高いターゲティングを実施することは、無駄打ちが減り、結果的に広告費の最適化につながると私たちは考えています。ほかにも、とある写真集の広告を、写真集の出演者のファン層にセグメントして配より正確に把握できる。たとえば、マンガに興味があるユーザーならば、好きな作品の新刊情報やイベント情報、さらにはそのイベントに着ていく洋服まで、ユーザーの趣味嗜好に合わせた提案が可能になる。 「ID統合の最大の目的は、ユーザーの体験価値の向上です。結果的にそれは、LTV(顧客生涯価値)向上につながると考えています」 ユーザーからすれば、自分好みの情報が的確に提供されれば、集英社への信頼が生まれる。そしてその信頼は、愛着や購買につながる。つまり本プロジェクトは、ID統合を基点とした、集英社のファンマーケティングの一環とも言える。2023年8月、集英社はデータ活用の次なるステップとして、広告配信・分析サービス「Shueisha Da 「集英社IDをはじめ、集英社のマンガアプリや雑誌ウェブメディアの閲覧情報、ァッション、特定のモデルやマンガ作品など、多岐にわたる。 「SNS広告を利用する際は、『データとSNSのアカウントを連携させることで、類似性の高いユーザーにまで配信を拡張し、精度の高いターゲティングを実現します」 一方で、配信するユーザーの質にこだわる以上、配信単価は高くなる傾向にある。それでも局地戦では、優位性があることが見え始めているそうだ。 「やはり、CPM(表示単価)で見ると、大手プラットフォーマーの広告配信サービスを直接利用したほうが安くなります。しかし、クリックしたその先のコンバージョン、購入においては、『Shueisha Data +』経由のユーザーのほうが購入率は高いといった結果が出ています」 昨今、企業のマンガIP活用が盛んだ。そこでもShueisha Data +』の【 集英社各種サービス 】「Shueisha Data +」の概要【 セグメント作成 】【 広告連携 】集英社 広告部林暖也氏5
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