雑誌広告2024_02
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美容関心層への広告配信に特化今後は関係性を強化し、CASE③小学館企業のパートナーへShueisha Data  小学館の女性誌には現在、「編集部」という部署は存在しない。 「すべての女性誌ブランドは『ブランド室』という名称に変わり、紙もデジタルもひとつになって、データの活用も含めて推し進めていく。そうした体制を構築しています。今回の『美的DSP』もその延長にあります」と、小学館広告局シニアマネージャーの高田浩樹氏は説明する。実は、小学館が広告配信サービスを立ち上げるのは、今回が初ではない。 「以前に、『コトバDMP』というサービスをローンチ * * したのですが、メニューが多過ぎて、うまく伝わらないという課題と直面しました。そのときの学びを活かして、今回は美容に特化した広告配信サービスという位置付けとしました」 メディア名を冠することで、『美的』(または『美的に対して、自然に案内できるという狙いも、そこにはある。 「実際に利用するデータは、『美的小学館の女性誌メディアすべてのデータです。ただ、メディア名が入るだけで美容訴求に活用できるサービスであることが直感的にわかるメリットは、非常に大きいと感じています」読者データには、さまざまな活用法がある。広告配信だけでなく、新規顧客の発掘、商品開発に活かすアcom』)に出稿する広告主com』だけでなく、 *イデアもあるだろう。しかし「選択肢が多ければ多いほど、顧客の購買意欲は低下する」(コロンビア大学ビジネススクールのシーナ・アイエンガー教授の調査)という研究結果も存在する。つまり、小学館があえて、活用法を絞ったことは、理に適った選択とも言える。 こうして2023年12月、「美的DSP」はローンチ。読者データの活用法を「外部配信」に絞ることで、サービスもシンプルでわかりやすいものにした。ひとつは、『美者データをベースに、美容感度が高く、商材との親和性の高いユーザーに向けて、バナー広告を配信する『美com』の訪問容関心層へのアプローチ』です。また、タイアップ素材を活用したクリエイティブ制作も受託しています」 広告の配信先は、信頼性の高い外部メディアを中心としている。あくまで小学館サイトの閲覧者のデータは、ユーザーのセグメント(特定分野に絞った美容関心層)生成に活用される。これにより、ECサイトへの誘導も可能とするなど、自由度を拡張している。 「もうひとつが、タイアッ信したところ、CTR(クリック率)がおよそ3倍向上した事例もあります。ターゲティングの精度はそのまま、結果につながりやすいと言えるでしょう」集英社はデータの統合・活用を進めることで、顧客理解を深めるだけでなく、広告主との関係性も強化していきたいと考えている。 「今回、『+』をローンチすると同時に、タイアップの分析レポート、態度変容調査もアップデートしました。より詳細なデータによって、次回施策のPDCAにご活用いただけたらと考えています」(林氏)目指すは、やって終わりではない継続的な取り組み。 「弊社のデータと、クライアント側で持っているデータを共有することで、より密に、マーケティングパートナーとして、一緒にPDCAを回していけるような関係性を構築していくのが目標です」(古賀氏)「美的DSP」の概要小学館 広告局シニアマネージャー高田浩樹氏    ..的.6わかりやすさを重視し、き 「く使3用つ法ではす大。「美的DSP」美容訴求に特化

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