読者目線で改めて感じた雑誌広告作品の魅力フォトグラファーヨシダナギ氏Notko SUPARCOの「Believe It or PER」は、ボトルそのもの屋久島に移住して一年。この間、多様なメディアや今をにぎわせている情報等とも距離ができてしまって、正直、〝情報難民〟状態でしたが、この広告審査を通して一年分以上の情報が一挙に頭に入りました。雑誌の幅広さ、奥深さにも改めて気づかされたのですが、自分が手にしたことのない雑誌もたくさんあって、「こんな面白い広告があるんだ」と教えてもらったり、「こんなアプローチのしかたもあったのか」とヒントをもらったり……。三和酒類の「 i 大 を撮るのではなく、様々な食材を使ってボトルを表現。iichOFF」のスイッチも思わず作り手の楽しさが伝わります。コムデギャルソンは、ロゴのアルファベット文字がフリーハンドで描かれた作品で、最初に見た時はよくわからなかったんですが、個人的に好きな作品です。ンH軟膏は、誌面の中に商品がなかったとしても、オロナインの広告だとすぐに判る優しい色合いで、信頼できるという安心感が写真の色に漂っています。入賞はしませんでしたが、!」に惹かれました。モデル選びがとても上手ですし、男性の額にある「ON押したくなりました。今日はどちらかといえば、読者目線で広告作品の数々を拝見しましたが、それゆえに審査委員の皆さんのコメントや視点が私にはとても新鮮で勉強になりました。製薬工場のオロナイ33
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