雑誌広告2024_12
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﹃第66回日本雑誌広告賞表彰会﹄を11月6日(水)、東京ドームホテルで開催した。表彰会は午後3時から大給近憲広告賞運営委員会委員長の開会挨拶で始まり、各賞の表彰が行われた。閉会後、引き続き記念パーティをおこない、盛況のうちに終了した。広告主、業界関係者、当協会会員社など300名近い参加者があった。ゲット、それに合わせる形で広告主の思い、ブランドメッセージを新しい発想と技法を使って、見事に表現している。とても刺激を受けた。コンテンツ制作力、ファンベース企画力、ネットワーク力、読者の方々との深い絆に支えられた雑誌の可能性、魅力はもっともっと評価されていいはず。雑誌を開く瞬間のわくわく感、香り、手触り、印刷すべてが素晴らしい。デジタルとは対極の形で発展する可能性がある」と語った。 受賞社挨拶では、経済産業大臣賞(グランプリ)の三越伊勢丹常務執行役員営業本部長兼三越伊勢丹ホールディングス執行役常務CMO山下卓也氏が、受賞に際し広く感謝の辞を述べられた。「三越創業350周年を昨年迎えるに際し、長きにわたるご愛顧へのお礼とその責任として事業活動を通じ社会課題を解決することが大切と考え、今回の表彰のもとになる企画である『共創包装紙教育プログラム』を実施しました。猪熊弦一郎先生がデザイン まず、主催者を代表して巴一寿理事長が挨拶。各賞受賞社と関係者にお祝いの詞を述べた。そして経済産業大臣賞(グランプリ)を受賞した三越伊勢丹の作品について「実際に拝見し、触れさせていただいた。とても素晴らしい企画であり、その思いを小学生に向けて発信していることに意義がある」、また、書店の減少の問題にも触れ、「どんな形であれ、雑誌・雑誌広告にしかできない力が確実にあり、読者の方々に何を届け、どんな思いを伝えられるか、読者の心にどう寄り添えるか、これができるのが雑誌広告の価値。当協会もその力をつけていくために、全面的バックアップをしてまいります。これからも一層のご協力、深いご理解をお願い申し上げます」と結んだ。次に、審査委員を代表して箭内道彦審査委員長が、「インクの香りがほのかにする中で、雑誌をめくるというアクティブで、フィジカルな体験は、このデジタルの時代だからこそより重要。ほぼ満票でグランプリに決定した今回の三越伊勢丹の作品は、大切な相手を思うこと、心を込めることを、子供たちに直接手渡すことができるすばらしい広告。包装紙を包む体験と雑誌をめくって発見していく体験は通じ合う」と報告。 続いて各部門賞、経済産業大臣賞(グランプリ)、日本雑誌広告協会賞、日本雑誌広告制作者賞の表彰が行われた。 次に祝辞となり、経済産業省商務・サービスグループ文化創造産業課課長補佐 早坂悟氏が「今回のグランプリ作品は、百貨店の贈り物の包み方にチャレンジしやすく工夫され、細部にこだわり、リアリティを追求した立体付録のクオリティーに驚きつつ、まさに雑誌だから提供できる大変すばらしい広告。今後も独創的で消費者の心をとらえる広告に期待する」と述べた。続いて、日本アドバタイザーズ協会専務理事の中島   2聡氏が、「受賞作品を拝見したが、いずれも素晴らしい広告で雑誌の特性、ターした日本の百貨店初のオリジナル包装紙〝華ひらく〟を使用して、小学生と一緒に実地教育を行ったのですが、その過程で、思いを込めて『包む』という相手を慮る日本の様式美や、人が生みだすデザインの力を包装紙という身近なもので、学んでいただいた。このプログラムを三越伊勢丹の枠を超えて紹介できないか小学館に相談し、雑誌を通じて全国に広めることができ、今回の賞につながった。今後、地域社会との協創、文化の継承と革新、これをクローズアップして取り組んでいきたい。そのためには雑誌メディアの力が不可欠」と締めくくり、盛大な拍手が贈られた。引き続き、記念パーティが行われ、盛況裡に終了した。経済産業大臣賞(グランプリ)の三越伊勢丹 山下卓也氏と巴 一寿理事長講評を述べる審査委員長 箭内道彦氏第66回日本雑誌広告賞表彰会

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