雑誌広告2025_03
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も壮大で、その輪郭さえも想像することが難しい。だからこの号のEDITOR'S LETTERでは、まずは自分ゴトにしてもらうために、松島氏が20年ほど前に都内の国道沿いに引越したことに触れ、その理由が「そのうちクルマがすべてEVになれば静かで排気ガスもなくなるから」と期待したことであることが明かされる。だが、「そんな未来は(少なくとも東京では)まだ当分到来しそうにない」と文章は続く。そのなかで読者は、都市の変化が実はゆっくりで、時代が変化するスピードとズレがあることに気づく。そうやって、読者と目線を合わせながら、本題である特集へと導いていくのが『WIRED』流のED ITOR'S LETTERのあり方だ。 『WIRED』VOL●53は空間コンピューティング特集号。だが、EDITOR'S LE TTERのタイトルは「潜在空間とトマトスープ」と、が次々と建っていますが、その先の未来について、本当に考えているのかという疑問を抱いたことが、都市特集のきっかけです。未来の都市をテーマにしたことで、多くの方に手に取っていただくことができ、デベロッパーの方からも多くの反響がありました。EDITO R'S LETTERでも、都市開発に携わる、行政の方やデベロッパーの方と共に考えていきたいという思いを込めていたので、それは非常にうれしい出来事でした」 都市と聞くと、あまりに一見、無関係のふたつの言葉が並ぶ。インターネット登場の150年前、すべてのネットワークの母「電信」が誕生。その技術は当時の人からすれば魔法のようで、「夫にトマトスープを送ろうとして送話口に注いだ人までいたほどだった」という逸話が紹介される。それから150年後、私たちはいま、トマトスープの逸話を笑って読んでいる。同様に未来の人類も、今日の私たちを笑っているかもしれない。ならば将来的には、「今度こそ、愛する誰かにトマトスープだって送れるはず」と、テクノロジーの進化は常に予想を遥かに超える未来を連れてきてくれることを示唆する。 「未来を語るためには、現在を俯瞰する必要があります。そのために、過去の話を引用したり、100年先の視点から現在を捉えたりすることで、相対化して共有するといったことは、EDITOR'S LETTERではよくやっています。この号で特集した空間コンピューティングというのは、それくらいまだ身近ではない技術であり、もう少し先の未来の話だけど、生活を大きく変える可能性がそこにあることを、トマトスープの話を例に、お伝えしたいと思いました」 現在を俯瞰しながら、未来を実装するヒントを届ける『WIRED』は、「広告主との未来」について、どう考えているのだろうか? 「未来を実装するためには、企業の力が必ず必要です。タイアップなどでご一緒できることは、一緒に未来をつくっていく作業だと思っています。最近では、テック企業に限らず、衣食住、さまざまな企業の方とコラボレーションする機会があり、新規事業開拓や未来創造といった多様なご相談をいただいています。企業の方が目指す未来を、『WIR ED』の持つ知見で、より豊かな可能性を持ったものへとしていく。今後もそうした共創を加速させていきたいですね」未来を語るために、現在を俯瞰する広告主の未来も、ともに実装していきたい『WIRED』日本版VOL.54のEDITOR'S LETTER「未来は都市にある。ただし違うかたちで」。文の隣には、常にイメージが挿入されている7

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